つなブログ

アーティスト、旅行など好きなものについて書いています

Janne Da Arc「ROMANC∃」の男女の気持ちを考察

「ROMANC∃」2004年に発売されたJanne Da Arc20作目のシングルです。

内容は簡単に言えば、彼女持ちの男性と、その男性と関係を持つ彼女ではない女性のことを男性視点で歌った歌です。

 

 

 

 

【概要】

彼女持ちの男性と、おそらく男性のことが好きであろう彼女でない女性とのロマンスを歌った歌。男性視点です。※男性視点の歌詞なので、女性がどう思っているか、その胸の内は男性の言葉から推測するしかありません。

 

【考察】

  • 男性の気持ち

男性は、彼女がいるし、今後も女性のことを本命にする気は一切ありません。

『彼氏になる気はなくて 束縛ジェラシーはある でも「愛してる」じゃなくて

君だけの特別でいたい』

この部分で男性が女性に対して特別な感情はもっていることがわかります。「彼氏になる気はなくて」、『「愛してる」じゃなくて』、と女性のことを愛していないと言う一方で、「束縛ジェラシーはある」、「君だけの特別でいたい」と女性への執着も語っています。この相反する感情を交互に歌っているところに、男性の思いの複雑さを感じます。

まとめてみると、「束縛」、「ジェラシー」、「君だけの特別でいたい」と思うことだけでは、この男性にとっての「愛してる」の条件を満たしていないということですね。

「未来のない関係には 終わりはない だって始まってもないから」この歌詞すごいなと思いました。この女性との関係はあくまで遊び。それ以上でもそれ以下でもなく、変化もしない。彼女にする気はなく、これからも関係が進展してくことはないことを言っています。

「目眩く恋でもない ましてトキメキもない これも愛の形でしょ?」と男性は言っています。先ほど、「愛してるじゃなくて」と言っていました。でも「これも愛の形でしょ?」と言っている。男性は女性のことを愛していないけれど、「愛」があるんでしょうか?私には「愛」というより、男性が持っているのは「情」なのではないかと思いました。男性は、女性が自分のことを好きだと思っていて、彼女ではないけれど、その女性に対して支配感、所有感を持っていると思っている気がします。だから、束縛とかジェラシーが発生するのではと思いました。でも、本命にする気がないところを見ると、やはり「愛」ではないのではと思います。

 

  • 女性の気持ち

気になる所は、女性が男性のことをどう思っているのかということです。冒頭でも言ったように、これは男性視点の歌なので、女性の心情はわかりません。

しかし推測するに、この女性は男性のことを愛していると思います、好きなんだと思います。

男性が「涙に濡れる夜が来たとき 気にしないで僕のそばにおいで 僕の彼女にばれない程度に 慰めてあげる だけど 勘違いしないで」と言っています。女性が男性のことを好きでなく、本命でないのであればこんな風に釘をさす必要はないと思います。男性が女性に勘違いされることを警戒しているということは、女性にとってこの男性は好きな人でできれば付き合いたい人なのではないでしょうか?そして、そのことを男性は知っている。だから、優しくはするけれど、彼女になれると思うなよと厳しく言うのです。

そのため男性は、「無邪気に笑う君を見てると 時々少し胸が苦しくて」と思います。自分のことを愛してくれている女性に対して、自分の一番好きな人はあなたではないし、今度彼女にすることもないという思いからくる罪悪感のようなものではないのでしょうか。

「目眩く恋でもない ましてトキメキもない これも愛の形でしょ? 悲しげな目はやめて ちょっと!」とも男性は言っています。二人の歪な関係性も「愛の形でしょ?」という問いかけに女性は「悲しげな目」をしている。男性にそう言われて悲しそうにしたのはなぜでしょうか?女性は、こんな愛の形は嫌だと思っているのではないでしょうか。彼女になりたいと思っているのではないでしょうか。こんなところからも、女性がおそらく男性のことを好きだろうと考えてしまいます。

 

【まとめ】

この曲は全体を通して、女性の気持ちを考えると、切ない。男性がひどすぎる。でも曲がかっこいいし、MVもyasuさんがかっこいいし、なぜか聴いてしまいます。

ちなみに、このPVのyasuさん、かっこよすぎますので見たことのない方はご覧あれ。